甘い時間をください。
「麻衣っ!どうしよ…」
すぐに麻衣に話したあたし。
「どうしよって言われてもさ…帰るべきでしょ、そりゃあ」
麻衣はあんぱんにかぶりつきながらモゴモゴと口を動かして話す。
あたしはイチゴミルクをすすりながら俯く。
「好きならそんくらいしなきゃ何にもできないよ?」
そりゃ麻衣の言う通りだけどさ…
「ましてや一緒に帰らないなんてあり得ない」
軽く言った麻衣の言葉があたしにはずしりとのしかかる。
「でもさ、キスしてから意識しちゃって上手く話せないの…」