Nostalgicな祭りのあとで
黒幕
「どこ行くの?陸君。」
勇気の大きな声を慌てて抑えた。
突き当たりの校長・教頭室に向かう人気のない廊下で、陸は不自然に笑って見せた。
「あー、あれだ。校長先生に、舞台について色々教えてもらおうと思って。」
「校長先生なら今いないよ。入院中だもん。」
「そーそーそー。だから教頭先生に聞いてみようかなと。」
我ながら苦しいと、陸は次の言葉を探した、けれど。
「そっか、じゃボクも行く。」
「え。」
予想外の展開にさらに困惑する陸。
「リーマン、藤崎先生が探してたわよ。」
突然現れた七菜の助け舟にホッとするも、大樹もいたことに気づき、貼り付けた笑顔を歪めた。
勇気の去った後の雰囲気は、実に気まずかった。
「陸、僕の言ったこと忘れてないよね?」
勇気の大きな声を慌てて抑えた。
突き当たりの校長・教頭室に向かう人気のない廊下で、陸は不自然に笑って見せた。
「あー、あれだ。校長先生に、舞台について色々教えてもらおうと思って。」
「校長先生なら今いないよ。入院中だもん。」
「そーそーそー。だから教頭先生に聞いてみようかなと。」
我ながら苦しいと、陸は次の言葉を探した、けれど。
「そっか、じゃボクも行く。」
「え。」
予想外の展開にさらに困惑する陸。
「リーマン、藤崎先生が探してたわよ。」
突然現れた七菜の助け舟にホッとするも、大樹もいたことに気づき、貼り付けた笑顔を歪めた。
勇気の去った後の雰囲気は、実に気まずかった。
「陸、僕の言ったこと忘れてないよね?」