Nostalgicな祭りのあとで
翌日の朝、学校の入口。

示し合わした訳じゃないのに陸と大樹は出会った。
会話なくぼんやりしていると七菜もやってきた。

「俺達だけで何とかしよう。」

陸の言葉に頷く大樹。

「みんな忘れたんだね、おばあちゃんの言ってた通りにさ。」
七菜が呟いた。

「じゃあ思い出してもらえばいいんじゃないかなぁ?」

突然の第三者の声に顔を見合わせた。

「リーマン!」
恰幅のいい体の後ろから、次々とクラスメイト達も現れる。

「お前ら、祭の監督だろ、何やってんだよ。」

呆気に取られる三人に、勇気がニンと笑った。

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