Nostalgicな祭りのあとで
「僕達も山に行ったんだよ、君達について。悪いとは思ったんだけど。」
「色々聞いてしまって。このままじゃイケないと思って。」
「ゴメン、な。」

陸は仲間の存在に胸がウズウズした。
温かい。

七菜はうちのクラス最高!と叫びながら女子に抱きついている。

大樹は、泣いていた。
涙は出てなかったけど、陸には分かった。

一人じゃないと感じるときの喜びは、痛いほどに知っていたから。

「それで、リーマンの案なんだけどさ。」

子供達は顔を寄せた。

「祭を変えるって、後一週間だぞ?」
「大丈夫。もう根回ししてあるし。」

< 59 / 109 >

この作品をシェア

pagetop