Nostalgicな祭りのあとで
「・・なんで私に言わなかった、お前の父親だぞ。自慢の息子のためなら何でもしてやる。・・すまなかった・・・よく、頑張ったな。」

真山は父から離れると、壇上に頭をつけて土下座した。


「お前のとこの教頭はたいした野心家だぜ。町長の息子がバックについてるから絶対バレねぇとかでゴミ捨てて小遣い稼ぎ。その上チョロイ処理上建てて、国から金せしめようとか学校移転考えてよ。お偉い人はココが違うね。」

トントンとこめかみを指す男を、大樹は憎悪いっぱいの目で睨みつけた。
「小遣い稼ぎだって?そんなことのためにっ!」

「ハァ、切れんなよ。全部話してやってんのによ。」
男は破れてない方のつま先で土をいじった。

「黒幕は、教頭と町長の息子なんだな?」
陸が確認すると、そうそうと頷いた。

「それは違う。」
声の主は守とやまじいだった。
「彼は騙されていただけだ。教頭に。」
< 91 / 109 >

この作品をシェア

pagetop