Nostalgicな祭りのあとで
教頭は唾を飲み込んだ。
汚れた文字盤を拭いて時計を確認する。
ひときわ大きな空砲。
教頭はボタンをグッと押した。

ドン!!!!!

山が揺れた。

草むらの中、何かの衝撃に守の足が滑った。
「何だ?!」

やまじいは耳を澄ませた。
何かが近づいてくる。

「・・土石流だ!!!」
守は逃げろ!と叫んだ。

「山が崩れてる!!」

叫びを聞き、山を見上げた七菜は悲鳴を上げた。
人々は皆校庭へ飛び出した。
山の頂上から煙が立っている。
目を凝らすと、轟音とともに土が崩れてきているのが見えた。

「陸!大樹ーーーっ!」
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