Nostalgicな祭りのあとでのレビュー一覧
. “何もない田舎” そんな場所、この世には存在しないはずなのです。 豊かな緑だとか、水溢れる小川だとか 淡い紅色の花咲く丘だとか…… 想像しただけでも笑顔になれる、そんな不思議。 本当に“何もない田舎”になってしまわぬように 私たちに出来る事 私たちが知るべき事 大切にしていきたい「心」がたくさん詰まった、とても温かい一作です。 .
自分達の住んでいる場所や空気。 それが、自然の力によって守られ ているって、改めて考えた事はあ りますか? 生活の利便性を追求すればする程 に、環境は破壊されています。 物語に登場する町も、人間の愚か さと共に崩れつつある。 それを救おうと奮闘する登場人物 達の澄んだ心が、胸をキュッと締 め付けます。 一人の力は小さくとも、二人、三 人と合わせれば大きな力になる。 小さな事でも、皆が実行すれば大 きな成果になるのだと、当たり前 の、でも忘れかけていたその気持 ちを思い出させて頂きました。 環境に配慮した、心あたたまる物 語を是非どうぞ。
突然田舎に身を寄せることになった、陸。 何もないその町に馴染めず、大嫌いだった。 山のゴミを黙々と拾う大樹と、祖母のやまじい。 偽善者めいたその行動に、陸は無性にいらつく。 ある日、大樹、委員長の七菜と共に、陸は祭りの責任者をすることになった。 不機嫌に始めたこの仕事も次第に楽しくなり、次第にクラスの仲間ともとけ込んだ。 そんな中、見せたいものがあると大樹に連れられ、陸が目の当たりにしたものとは――。 不法投棄。自然破壊。ゴミ処理問題。 わかっていても、いざ自分が何ができるかと考えても、なかなかできることが思いつかなかったりする。 だが、大きなことはしなくていい。 一人一人が小さなことをすれば、やがてはそれが大きな力となるのだから――。 作中の小さな子供たちの熱意は、地球からのメッセージ。 あなたにもきっと伝わると思います。
テーマ性豊かなすばらしい作品です。 最初の方は、もしかしたら読み辛い部分があるかもしれません。 しかし、中盤から後半見事に花開いた物語は、誰もを魅了するでしょう。 目を閉じると、美しい映像の浮かぶ心優しい作品です。 僕は、自信を持ってお勧めします。 どうぞ皆様、読んでください。
貴方の大切なものは何ですか?愛情?友情?お金?思い出?仕事の成功?それとも自然への畏敬の念ですか? この中でも、この中以外でも、日々の忙しい生活に追われ、忘れてしまっていたものはありますか? そんな時にこの作品を読んで頂きたいと思います。きっと忘れ去ってしまっていたものを思い出すでしょう。 タイトルにもあるとおり、大切なのは祭りの後です。それを貴方自身の目で確かめて下さい。