運命 ―輝く未来へ―
稟「痛っ…!」
一瞬、何が起こったか分からなかった。
丁度曲がり角で走ってきた人とぶつかってしまった。
稟「すいません…」
ちゃんと用心しておけばよかった…
私は尻餅をつきながらも、ぶつかったことにより周りに散らばってしまったメイク道具を拾う―
こういう時に限ってポーチを閉め忘れるとか最悪、、、
「すいません、大丈夫ですか?」
そう言いながらぶつかってきた人は私のメイク道具を一緒に拾ってくれた。
ぶつかってしまった人は男の人で、そりゃ女の私はとばされますわ…
全部を拾い終え、
稟「ありがとうございます」
と顔をあげ、初めてその人の顔を真っ正面から見る―