少しドジな王子様*
「じゃあ、手続きは済ませてあるからクラスに行こうか」
「あ、は、はい!」
先生は保健室のドアを開けて
廊下を進み始めた。
私はその後ろをトコトコ歩いた。
「井上さんはなんで転校してきたの?」
「あ、父の仕事のつごうで・・・・・・・」
「そうか、悲しかったろう?」
「はい、友達と離れるのは悲しかったです」
私が少し眉を下げてにこっと微笑むと
先生は少し顔を赤くして横を向いた。
どうしたんだろ?
暑いのかな・・・・・・・・?
確かに最近暑いですもんね~・・・・・・・・・