君と私の交差点
「お母さーん!何で起こしてくれなかったのー?」

いつもと同じ時間にかけて行く私、紗柚。

「あんた起こしても起きないでしょ。」

いつもと同じ言葉を言う私のお母さん。

「お前、学校のしたくはちゃんと出来てるのか?」

いつもと同じ態度のお父さん。

何も進展なんてしない。

進展したって何もいいことなんてない。

…それに、進展する機会だってない……。

当然、「好き」っていう感情さえ持たない。

持ちたくない。

「好き」だなんて―…。
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