保健室LOVER【BL】
 「待て!」


 俺は椅子を立って仲江君の腕を掴んだ。


 「……俺も一目惚れしたのは初めてだ…」

 ヤバイと思いながらも気持に嘘をつけない。


 モロ理想のタイプーー
 初めてだった…理想の相手に巡り合ったのは…


 彼は俺の腕の中に身体をみずから寄せる。


 彼の制服が背徳的な雰囲気を漂わせているけど…

 心も身体も止まらない。


 俺は白衣が脱ぎ捨てる。


 二人で消えてゆく白いカーテンの向こう側に。


 さっきよりも俺の息が上がってゆく。
 二人で禁断の果実を味わった。



 医者でも『恋の病』は治せない。


 ある意味…『恋の病』は不治の病……



 









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