ドラマチックスイートハート
第1チャンネル―俳優石垣康広
ザザザザザザ……――
深夜のテレビが、砂嵐の音を立てている。
本日の番組は終了。
もう時計は、3時を示している。
こうして見ていると、いつもやっている番組よりも、無表情に鳴り響く砂嵐のテレビの方が、よっぽどテレビらしい。
『あっち側』に居ると、より分かる。
ただ見ているだけのお笑い番組でさえ、裏ではスタッフが罵倒されながらも、笑顔でいなければならない……
まさに仕事であった。
ドラマにしてもそうだ。
あんなものは嘘の塊。
昼ドラのが、よっぽど現実的である。
最初は――……
あの監督からの一言であった……