ドラマチックスイートハート
第4チャンネル―ドラマと現実感の狭間とで
次の日起きたら、襲うのは決まって嫌悪感。
五月病のダルさを、更に強調したような感覚。
鬱に近いような状態だ。
「…………」
机に置かれた白い携帯。
今日は会いたくないが、共演もあるし、これを渡さなければならない。
非常に辛いところではあるが、放っぽりだすわけにはいかない。
仕方無く用意をし、携帯を半分乱雑に取りながら、まだ覚醒しない頭で家を出た。
(帰りたい……)
玄関を出て、早速5秒でそう思った