ドラマチックスイートハート
「俺は、君が好きだ。数年経っても変わらない。ドラマじゃなく、本当の君が……」
すると、相手は無邪気に笑って見せて手を握ってきた。
「ありがとう。ようやく私自身を見てくれたのね。本当に嬉しい……」
その表情を見せてくれると、握られた手を逆に引っ張ってあげる。
「ありきたりだが、これが俺にとって最高の結末のドラマだ」
2人は共に歩き出した。
しっかりと手を繋ぎ……二度と離さないように……
「フフ……やっぱドラマはハッピーエンドね」
そう言って、いつまでも笑い合っていた。
ビュウ!!!
「あっ……!」
取りに行くまでもなく、相手の腕を掴む。
「もう……周りに知れてもいいだろう」
見つめ合う2人。
そのまま男は近付き……
夕日が海に落ち、風で飛んだ帽子が2人の顔を隠すのであった……
「カット!!」
END
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