ドラマチックスイートハート
「違う」
その一言で、プロデューサーはいきなり何を言うのかと耳を疑った。
だけど、言葉を選んで返さなくてはいけない。
「違うとおっしゃいますのは…」
監督は、プロデューサーから
受け取った紙を机の上に置いた。
「ヒロイン……天崎優は合格だ。
私の望んでる役柄にピッタリ合う……
しかし、相手役の桐島隼人はな……」
どうやら、このキャスティングがお気に召さないようだ。
しかし、この2人は……