Love Life In School
「ウソだぁ…グスン……
 巧君が好きなのはあの子で
 かわいいって思うのもあの子で
 あたしなんか好きになるわけないよ…グス」


「そりゃ言い訳のしようがないが
 好きなのはお前だけだよ、美奈」


「じゃあ、あんなこと言うなよぉ…グス……」


ちょっとだけ鍛えてある巧君の胸板を
拳で叩く。でも全然痛くないだろうな。
あたし筋肉全然ついてないし。握力なんて
20とちょっとだし。


「ごめんな。やっぱ俺傷つけてたな」


「ボロボロだよ、ばか…」


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