Love Life In School
二手に分かれて掃除を始める。
やっぱり汚れがひどいな…


とにかくひどい!めちゃくちゃひどい!
誰だ!こんなになるまで放置したのは!


…文句はこれくらいにして手を動かすことに
しよう。早く終らせないといけないしな。


掃除を始めて半時が過ぎた頃だろうか。
今まで一言も発さなかった留美ちゃんが
喋った。


「…先輩、一つ聞いていいですか?」


「何でも来い!」


「…先輩はこんなときでも鬱陶しいんですね」


「ひどい…」


「…これが普通なんです」


「話が進まんだろうが。…なんだ?
 聞きたいこととは?」


「その…ですね。…先輩には、付き合ってる彼女さんと
 いうか、その意中の相手はいるんですか?」

「は……?」

余りにも予想外だったので口が開きっぱなしになって
しまった。
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