涙跡-Ruiseki-
駅前の噴水の周りを見渡して、
有希、どこかな…?なんて
有希のことを探してたら
「奈央ぉ!」
って、有希の声が聞こえた。
40代くらいの、オジサンと
腕を組んで手を振っている。
多分、あの人が
今日の相手のマサさん…とか
言う人だ。
「奈央のことだから、
もっと遅れるのかと思ってたけど早かったじゃん!」
有希が、アタシの好きな
笑顔でピースする。
「そんなに遅刻魔じゃ、ありませんからっ!!!」
ベーっと、舌を出す。
そんな、アタシと有希の会話に
マサさん(?)は笑いっぱなしで。
「あ、そうだ。
奈央、この人がマサさんね?」
「初めまして。奈央ですっ!!!」
ニコッて笑うと、
マサさんが目尻にシワを寄せて
笑った。
正直、この人が
売春をするアタシ達のことを
買うなんて思えなかった。
だってね?
すごく良い人に見えたんだもん。
まぁ、アタシは買春をする人を
見たのが初めてなんだけど…ね。
「じゃ…、行こっか。」
有希が右に。
アタシは左に。
マサさんと腕を組んで
ホテルへと向かった。
有希、どこかな…?なんて
有希のことを探してたら
「奈央ぉ!」
って、有希の声が聞こえた。
40代くらいの、オジサンと
腕を組んで手を振っている。
多分、あの人が
今日の相手のマサさん…とか
言う人だ。
「奈央のことだから、
もっと遅れるのかと思ってたけど早かったじゃん!」
有希が、アタシの好きな
笑顔でピースする。
「そんなに遅刻魔じゃ、ありませんからっ!!!」
ベーっと、舌を出す。
そんな、アタシと有希の会話に
マサさん(?)は笑いっぱなしで。
「あ、そうだ。
奈央、この人がマサさんね?」
「初めまして。奈央ですっ!!!」
ニコッて笑うと、
マサさんが目尻にシワを寄せて
笑った。
正直、この人が
売春をするアタシ達のことを
買うなんて思えなかった。
だってね?
すごく良い人に見えたんだもん。
まぁ、アタシは買春をする人を
見たのが初めてなんだけど…ね。
「じゃ…、行こっか。」
有希が右に。
アタシは左に。
マサさんと腕を組んで
ホテルへと向かった。