涙跡-Ruiseki-
尚人の部屋のベットに座り、
携帯を弄る。

隣で尚人はアタシの肩に
手を回しながら、
テレビを見ていた。


耳元で聞こえる、
尚人の吐息がアタシの胸の鼓動を
速くさせる。



多分アタシ、今、
顔が真っ赤だろう…な。




そんなアタシをからかうかのように、
アタシの耳たぶを咥えて
舌を転がす。

「ん…ぁっ……。」

声が漏れ、顔が熱くなる。


「感じちゃったぁ?」

意地悪な笑顔で、アタシにキスをする。



尚人曰く、
アタシにだけ意地悪…らしい。

いつもなら、そのまま押し倒しちゃうのに
尚人はそうしてくれなくて…


「して欲しい」とせがむアタシを見て
楽しんでる。

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