a k a t s u k i
「今日お前らを集めたのは他でもない。ツバキの言う通り、彼、ホウジョウ イツキのことについてだ」

きつそうな女、ツバキが盛大にため息をついた。

「噂の転校生のこと、校内じゃものすごい噂になってる。他校の連中だってすぐに聞きつけて明日にでも狙いに来るわよ」

ああとシンドウは頷き、腕を組んだ。

「足手まといになるようじゃはっきり言って迷惑。いない方がマシ」

「ツバキ、そこまで言わなくても…。あのアカリが決めた人だし大丈夫だよ」

「確かにそうだけど、実力がわからない以上認めるわけにはいかない」

「あの…」

俺はおそるおそる言った。

3人は、突然会話に割って入ってきた俺の顔を見つめてきた。

漆黒の6つの瞳が、目の中を覗き込んでくる。

「全っ然、話が見えてこねぇんだけど」

沈黙が流れた。

3人共、微動だにせずじっと俺を見つめていた。

「話があるからついてこいって言ったのはお前だろ。なのに何で自分達だけで話進めてんだよ。普通誘われた側が優先されるんじゃねぇのか。第一、いったいあの学校はどうなってんだよ。ほんとわけわかんねぇ」

いままで溜まってたものを吐き捨てるように俺は言った。

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