俺様×意地悪=理事長子息!?
…あんなの気にしてちゃダメ。
でも、少し心拍数が上がった自分にいらいらする。
「あ、ヤバい…先生がいる!!」
ってことはー…
授業始まってる!?
ガラっ
「すいません遅れま―――」
そこで私の言葉は途切れることとなった。
なんで…
「なんであんたがいるのよ!」
「どうかしましたか?あぁ、何も告げずに来たから驚いているんですね。」
もう一人にはさせませんから
なんて私の前で微笑するこの男は誰?
「転校生の紅月聖夜君だ。今日は見逃してやるからさっさと席に就け、柊。」
はい、と小さく言った声は先生に聞こえただろうか。
「せんせー!紅月って生徒手帳に書いてなかったー?」
「お。いいとこに気付いたなー」
そんな会話を小耳にしながら私はぼーっと聖夜を見て・・・・って!
なんでまた私…。
昔のくせだよ、きっと。