僕のママ
僕のママ
親より先に死んだら天国には行けず、親が迎えに来るまで待たなくてはいけない。
それは親より先に死んだ罰。幼い子もいれば大学生の子がいる。
最近は、死ぬ子もおらず、次々と親が迎えに来る。
ひとり、またひとりといなくなる。みんな笑顔で、親と手を繋いで天国へ行く。
「理久くんのママはまだ来ないの? 早く来るといいね!」
天国へ行くとき、必ずみんな言う。いいな、みんな迎えが来て。羨ましそうに二人を見つめる。
「ありがとう! でも、ママには、少しでも長く生きていてほしいから。」
そういわれたら絶対そういう。本当は、すぐにでも迎えに来てほしい。
僕のちょっとした強がり。嗚呼、またひとりいなくなる。僕を含めてもう3人しかいない。
僕が来たときは10人以上いたのに……。
寂しい、ママ早く、早く迎えに来て……。
いっぱい我慢したよ? もう13年も我慢したよ? 僕、ママが大好きだよ。ママは僕のこと嫌いなのかな? だから迎えに来てくれないの? ママ……。逢いたいよ…………。
ある日、子どもたちが話してた。
君はどうしてここに来たの?
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