ランク
自分の価値
私が、この世界に生まれた理由。みんながこの世界に生まれた理由。


それは、決してあるわけではない。間違えて生まれてしまった人もいるだろうし、中には望まれてこの世界に来た人もいるだろう。

こんな私は、極道の娘。私の家は、代々続く裏世界の極道だ。裏では、闇夜、と呼ばれている。


「アリス、これからお前に頼みたいことがある。」


「頼みたいこと…?なに…?」


親父の真剣な顔―ー、なにがあったんだ?


「実は…、お前には裏世界で動いてるグループのひとつ、『ランク』について調べてほしいんだ…、あいつらはとんでもない野郎共でな。


アリスには悪いが、お前にはスパイをしてもらう。安全は保証出来ないんだ…」

なるほど、


スパイ…ねぇ。どうしようか、最近ちょうど暇してたしいいかも…。


「わかった。いいよ。」


「本当か!?いやぁー、助かるよ!」
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