埋まる

もう辺りは雪にまみれていた。吐く息はその場で白くなり、魂が抜けていくようでもある。歩く度に、裾が濡れてしまったズボンが肌に付き痛いくらいに冷たい。後ろを向くと私の足跡だけが雪にくっきりと残されていた


私はまた夢にうなされ、今日は途中で起きてしまった。起きると暗黒の部屋が、寒く、静かに私を待っており、そして孤独にさせた。その状況に、私はどちらが夢なのか分からなくなってしまい気が動転した。

畏怖の念に駆られた私は家を飛び出し、孤独を避けようと人がいる場所を求め彷徨う。しかしあるのは閑散とした雪道のみである。
通りかかった公園の時計を見ると、もう朝の4時だ。朝とは言っても未だ真っ暗な空である。それはまるで私の未来のようだった。



これから私は、どうなってしまうのだろうか…