愛、シテあげる。番外編



ギシ、


僕はベッドに乗り、真央さんの顔の両側に手をついた。


少しはだけたパジャマから覗く細い鎖骨。桜のように色づいた肌。閉じられた瞳と、寝息が聞こえる唇。

そして何より、真央さんの匂いが僕を酔わせた。


「…真、央さ…ん……」


僕は引き寄せられるように、どこかぼぅっとした気持ちで、唇を重ねた。

僕の中の良心が頭をもたげたけれど、思いのほか柔らかいそれに、ぶわっと頭が熱くなって。
ドクン、と胸が鳴る。


……やばい。



優しく、そっと触れるだけのはずが、いつの間にか激しさを増していて。


「ん……んっ、」


真央さんの苦しそうな声に、慌てて顔を離す。


「っはぁ、はあ、」


「大丈夫、ですか…?」



涙目になりながら必死に酸素を求める姿に、嗜虐心が擽られる。

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