愛、シテあげる。番外編
「ね、ねえ!明日休みってホント?」


恥ずかしさで死にそうで、必死にまぎらわそうとする。


「うん」


なのに、蓮はあまり話してくれない。


「じゃあ、その、明日は一緒にいられるね」


「うん」


「映画は?見ないの?」


「うん」


「………」



話すネタが尽きた!


存在を主張する心臓に、ますます恥ずかしくなる。


絶対、蓮に聞こえてるよ……!



「っ、蓮、ねえ、そろそろ離して」


「やだ」


「やだじゃなくって、もう……」

限界が近いんですけど…!


蓮の髪が耳に当たってくすぐったいし、お酒の匂いに混じる蓮の匂いがなんだか生々しいし。
それに、いつもより速い呼吸に合わせて、蓮の胸が上下するのが伝わってきてて。



ああもう。

ドキドキし過ぎて頭が真っ白だ。


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