愛、シテあげる。番外編
「で、どうだったんですか」



ソファの上には、足を組んで座る蓮。


その前になぜか正座する私。



人間、恐怖を感じると縮こまるんだね。




「どうって………どうも?」



「はいこっち見る!」


「はいぃっ!」



誰だよ。あんた誰だよ。つーか私こそ誰だよ!



「早く話して楽になったらどうですか」


「………」




い、言えるわけ無いでしょ。


どこか愉しげな蓮と対照的に、冷や汗ダラダラの私。

だって、テスト、テスト………。



「んがー!!」


「吠えないでください」


「も、申し訳ない………」



蓮怖いよ~嫌だよ~。


え?蓮じゃなくてテストの結果が知りたい?

はああ………。




テストはもう思い出したくもないくらい、





惜しかったんです!!







えーご!英語が、なんと87点だったのー!

くっそー適当に嘘つけばいいんだろうけどこいつはすぐ「じゃあ証拠見せてください」とか笑顔で言いやがるだろうしまして嘘がバレたら怖いしどうしようどうしたらいいんでしょうか神様つーかなんで神様お願い聞いてくれなかったのあれ結構難しかっ「真ー央ーさん」



ハッとして蓮を見上げる。


「句読点はきちんとつけてください。読者の方が読みづらいでしょう」


「なんの話?つーか心を読むな!………え?読まれた!?」


「そうですかそうですか。真央さん英語87点だったんですか」




「ギクーッ!」


「効果音は口に出さないでください」



な、なんで!?

なんでバレてんだ!




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