愛、シテあげる。番外編
「いらっし………うわあ来ちゃった」
「何ですかその反応は。お客様に失礼ですよ。やり直し」
「いや誰だよ」
私は吉岡真央、16歳。華の女子高生です。
せっかく高校生なんだから、ということで、
某大型ハンバーガー店でバイトを始めました。
最初は慣れないことばかりで緊張しましたが、徐々に経験が積まれ、今では新人に教える側になりました。
バイトでは新発見が多く、自分を成長させることができるのでとても楽しいです。
楽しいです、が、
何故か魔王が現れました。
私の平和が……平穏が…!
……グスッ(泣)
と、
いうことで冒頭の会話になったわけです。
現れた魔王にとりあえず挨拶をして(仕事だからね)、作り笑顔を貼り付ける。
無感情な瞳が私を見つめ、口を開いた。
なんだ、普通に買いに来ただけかな?
少しホッとしたかも。
「真央さん、制服似合いますね」
……かも…。
あれ?
「………ご注文は?」
「相変わらずつれないですね」
まあそこもいいんですけど、なんていう呟きは耳に入ってきません。つーか入れてやりません。
やっぱ魔王はそうだよね。普通に買いに来るわけないよね店の売り上げに素直に貢献するわけないよね。
こいつの性格くらい、分かってるのに。期待すんじゃなかった。
落胆する私を楽しそうに眺めながら、目の前の男は飄々とした口調で私に話しかける。
「何ですかその反応は。お客様に失礼ですよ。やり直し」
「いや誰だよ」
私は吉岡真央、16歳。華の女子高生です。
せっかく高校生なんだから、ということで、
某大型ハンバーガー店でバイトを始めました。
最初は慣れないことばかりで緊張しましたが、徐々に経験が積まれ、今では新人に教える側になりました。
バイトでは新発見が多く、自分を成長させることができるのでとても楽しいです。
楽しいです、が、
何故か魔王が現れました。
私の平和が……平穏が…!
……グスッ(泣)
と、
いうことで冒頭の会話になったわけです。
現れた魔王にとりあえず挨拶をして(仕事だからね)、作り笑顔を貼り付ける。
無感情な瞳が私を見つめ、口を開いた。
なんだ、普通に買いに来ただけかな?
少しホッとしたかも。
「真央さん、制服似合いますね」
……かも…。
あれ?
「………ご注文は?」
「相変わらずつれないですね」
まあそこもいいんですけど、なんていう呟きは耳に入ってきません。つーか入れてやりません。
やっぱ魔王はそうだよね。普通に買いに来るわけないよね店の売り上げに素直に貢献するわけないよね。
こいつの性格くらい、分かってるのに。期待すんじゃなかった。
落胆する私を楽しそうに眺めながら、目の前の男は飄々とした口調で私に話しかける。