ななちゃん
「ごめんなさいね。またななが元気になったら連絡するわね?」
ななの友達は、少し顔を強張らせ、
「あ、はい。待ってます。あ、あのこれ、ななちゃんに、これ私のお気に入りのおもちゃ」
私におもちゃを渡し、パタパタと帰っていった。
おもちゃは、黄色の猫?みたいなぬいぐるみだった。
ななも喜ぶにちがいない。


最近、泣いてばかりだったせいだろう。
笑い顔が出来なくなっていた。今も、ひきつっていたにちがいない。
はぁ。とため息をつき、私は家の電気をつける。



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