月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
私が美香の家に着いたとき、美香はまだ寝ていた。
それでも目をこすりながら出てきてくれた美香に、私は泣きながら晃さんの事を全部話した・・・。
『何で七海さんが春にそんなこと言いに着たの?』
すると美香はそんな質問をしてきた・・・。
私も思っていた・・・。
七海さんにその事を聞いたときはショックでそこまで考えられなかったけど、一人で部屋にいたときずっと考えていた・・・。
どうして七海さんが“私”にあんな事をいいに来たのか・・・。
『七海さんは春と晃さんが知り合いなのは知ってるの?』
「うん」
「晃さんに家まで送ってもらったとき、七海さんもいたから・・・」
「知ってると思う」
「それでも・・・」
「それでも、あんな風に晃さんが死ぬって言いに来るなんて・・・」
「変だよ・・・」