月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

 私は、高校受験に失敗して、知ってる人が誰もいない高校に入学した。

 人見知りでクラスの子達とは馴染めなかった。

 それでも最初はみんなも友達どうしでかたまってて、二人だけでいる所もあったから、自分が一人なのは気にならなかった。

 けどクラスはだんだんまとまってきて、きずいたら自分だけがクラスから浮いてた。


 とくにいじめられてる訳でもなく、だけど誰とも話さない。

 そんな毎日が辛くて仕方なかった。


 だからあの言葉は許せなかった。


 お母さんが“あんたは学校に行ってるだけ”って言った事が・・・。

 学校に行くだけで精一杯なのに・・・。


 私はお母さんにもらったお気に入りの服の袖を強く握った。

 その服は長袖で夏に着るには少し暑いけど、今日は湿気が無くて涼しい。


 最後に着れて良かった・・・。


「ごめん、お母さん・・・。」


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