月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

 頬を流れた水は晃さんの手に移り、

 私は晃さんに抱きしめられ、

 唇は晃さんのと重なっていた。


『俺も好きだから・・・』

 耳元で微かに晃さんの声が聞こえた・・・。


 晃さんの腕の中はとても心地がよくて、ずっとこのままでいいと思った。


 ・・・・・・。



 でもさすがに長い。

 結構時間が経ってるはずなのに、晃さんは一向に離れる気配がしない。

「晃さん・・・?」

 私は思い切って晃さんに声をかけた。

『あ、ごめん!』

 晃さんはゆっくり離れた。


 離れた晃さんは少し不安そうな顔をしていた。

 けど晃さんと付き合えて浮かれてた私は、あんまり気に留めなかった・・・。


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