月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
きずいたらもう授業が終わっていていた・・・。
そのせいで私はこの日、学校で何があったか全く覚えていない・・・。
私は門前で待ってる晃さんの車にゆっくり向かった・・・。
私が車に乗っても晃さんは朝の話の続きを始めない。
いつものように車は静かだ・・・。
でもそれは私の好きな、始めてこの車に乗った時のような心地いい沈黙とは違う。
重くて、息苦しいほどの沈黙・・・。
もうマンションに着きそうなのに、晃さんは無言のままだった。
何度か朝の話の続きを切り出そうと思ったけどやめた。
きっと後悔する事だから、自分で言いたくなかった・・・。
マンションに着けばきっと晃さんから話を持ち出してくる。
そんな風に思いながら車はマンションに近づいていた。
だけど晃さんは何も言わない・・・。
「話は何ですか」
ついに私は、自分から話すきっかけを作ってしまった。
晃さんは少し間を開けて、屋上で話すと言った。
私はうなずいて、窓から見えるマンションを見た。