月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
カランッ
氷の融ける音がして、私たちはやっと喋り始めた・・・。
「この前はごめん」
私が謝ると美香ちゃんもあの時は言いすぎたと謝ってきた。
でも私はあの時、晃さんの事もあって八つ当たりみたいになってたかもしれなかったからその事も謝った。
それで私はその後、やり方が間違ってて自分の気持ちを押し付けてるみたいになったけど・・・。
本当は友達になりたかったから、分かってもらいたくてあんな風になった事も言った。
『分かった』
美香ちゃんはうなずいてくれた。
『・・・でも急に友達になる事は出来ない』
『それに春ちゃんに言われた事はまだ忘れられないから普通より友達になるのに時間が掛かるかもしれない・・・』
美香ちゃんはその場で友達になろう何て嘘をつかず、友達になるには時間が掛かるといってくれた。
私はその言葉が本当にうれしかった。
私たちはコップの氷が融けきる前に紅茶を飲み終えて、喫茶店から出た・・・。