月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

 少し落ち着いて、私は男から離れた。

『大丈夫?』

「・・はい」


 ・・・。

『俺、佐々木 晃(ささき あきら)よろしく。君の名前は?』

「・・鈴木 春(すずき はる)」

『中学生?』

「・・高校1年生です」

『高校に入ったばかりか、高校楽しいよな!』

「・・・」

『俺もな高校色々あってなあん時は・・・』


 男は楽しそうに一人で喋り始めた。

 時々私にも質問してくるけど、すぐに独り言に戻る。


 喋るのが好きなのかな?

 何て思ってると、男は急に立ち上がって意味の分からない事を言い出した。


『早く寝ないと!』

『春ちゃんは明日学校だよね?』

『寝坊しする!!』


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