月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
離婚
私は喧嘩したあの日から美香ちゃんに会ってない・・・。
何回かメールしようと思ったけど、あんなことの後だし、結局出来なかった。
だけど、そんな事してる間にすぐに一週間が経って、余計にメールしずらくなった・・・。
でもこのままだとダメだと思い、美香ちゃんのお父さんの喫茶店に向かった・・・。
喫茶店に着くとまだお客さんはいなくて、美香ちゃんのお父さんだけがいた。
美香ちゃんがいないのに入って意味があるのかと思ったけど、ここで待てば会えるかもしれないと思って喫茶店に入った。
入るとこの前喫茶店に来て美香ちゃんと話していた私の事を覚えていたらしく、美香ちゃんのお父さんは話しかけてきた・・・。
『この前きてた美香の“友達”?』
「・・・はい、
鈴木 春です」
私がそう言うと、美香ちゃんのお父さんはにっこり笑ったあと『よかった』と小さくつぶやいてカウンターで紅茶をいれ始めた。
すると出来たばっかりのその紅茶と、どこからか取り出したケーキをカウンター席において、私にそこへ座るように言った。
『私は美香の父です』
そこに座ると美香ちゃんのお父さんはそう言ってまたにっこり笑った・・・。