月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

 ダッダッダ!!


 それからすぐ誰かがものすごい音を出しながら階段を上ってきた。

『言うのを忘れてた。また“明日”』

 上ってきたのはさっきの男で、それだけ言ってまた階段を下りていった。


 ・・・。

 私は階段から音が消えて、少したったあと自分の部屋へ向かった。


 あれが無かったら私はきっと死んでた。

 心配そうに走ってくる君がいなかったら・・・。



 もう一度会いたいと思ったから、“明日”会うことが出来るから。


 “明日”も生きようと思った。



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