月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
「美香ちゃんはどこですか!」
『っえ?』
『友達のところに行くって・・・』
私は美香ちゃんのお父さんが言い終わる前に喫茶店を出て、美香ちゃんに電話をしようとした。
けど、携帯を家に忘れていて出来なかった・・・。
美香ちゃんの中学からの友達の家にこのまま行こうとも思ったけど、場所が分からなかったからそれも出来なかった・・・。
結局携帯で美香ちゃんに連絡を取る方法しかなくて、私は急いで家に向かった・・・。
家に戻る途中、走りながら考えてた。
美香ちゃんに会ってどうしようか・・・。
でもそれは全然わからなくて、だけどとりあえず会おうと思った。
会わないといけないと思った。
私はあまりと遠くない
だけど近くもない
喫茶店から自分の家までの距離をひたすら走った・・・。