月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~
『今からすごく急な話をするけど聞いて欲しい・・・』
話をしだしたのは美香ちゃんだった・・・。
『私・・一週間前、七海さんの話の後お母さんに会いに行ったの』
このとき美香ちゃんがどんな話をしようとしてるのはなんとなく分かった・・・
だけど私は美香ちゃんがお母さんの話をしてる間、何もいえなかった。
本当はそのことをもう美香ちゃんのお父さんに聞いて知ってたのに、それを言うことができなかった。
それに美香ちゃんは美香ちゃんのお父さんに聞いたときよりも細かく話をしてくれてて余計に何もいえなくなった・・・。
『だから、お母さんには愛人がいて・・・・・・っう゛・・・・・・・・・』
『そのせいでお父さんと別れたの・・・・・・』
そう言った美香ちゃんは今にも泣きそうで、ぎりぎり耐えてる状態だった。
だけど私はそんな美香ちゃんを見て我慢できなかった・・・。
泣くのを我慢してる美香ちゃんの横で、私は号泣した・・・。
それと一緒に美香ちゃんの我慢の糸も切れて、私たちは二人でひたすら泣いた・・・。