月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

 結局美香は泊まりにこなかった・・・。


 私はいつものように、家にいても会うことのないお母さんの家で一人、家にいた。


 お母さんは仕事で忙しい、だからほとんど家にいない・・・。

 家にいても部屋で寝てる・・・。



 だけど、もう慣れてるからどうも思わない・・・。


 はずなのに・・・。


 これが普通なのに、もう慣れたはずなのに、美香と話すようになってから自分の普通が普通でなくなっていく・・・。


 慣れたことのはずなのに辛くなってく・・・。



 私は誰もいない家で子供のときのことを思い出していた・・・。

 
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