恋人繋ぎ
家に帰っても、何しても、東堂くんの事しか考えられなかった。

「里菜ーっおはよ」
「みき、私、東堂くんのことが..」
私がいい終わる前に
「好きなんでしょ」
みきが言った。
「がんばりなよ。後、私、彼氏できたから。同じクラスの中野くん。」
「おめでとう。」
ってしか言えなかった。みきの『彼氏』という言葉に戸惑ったから..。ちゃんと、別れなきゃって。


それは休み時間に怒った。
「おいっ。松井だったよな?メアド教えて」
「えっ。いいよ」
ってえ゛!あっ?はっ?
え゛?
東堂くんだ。(汗)
それはキレイな顔立ちで、私に顔を寄せる東堂くんだった。
「ありがと。今日、俺からメールする。」
「うっ!うん」
心の中がパラダイスだった私は周りの声なんて、聞こえなかった。
ギャーとばかりに女子たちの声が響いていた。


♪~♪~
【駿だけど。】
ついにきた!
東堂くんからーっ(≧∇≦)
私は
【こんばんは。里菜です】
って送ると
【俺、思ったんだけど、このプリクラの中でお前が一番可愛いな】
っと。え゛?私がかわいー?
しかもなんでみきとのプリを
東堂くんが持ってんの?
【だれから貰ったの?】
【中野】
やっぱり~みきのバカ。
でも、ちょっと嬉しかった。



コケコッコー
あ、朝か。今日は土曜日だ。
携帯はみると新着メールが。
開くと
【里菜?今日遊びに行こうよ】
という、彼からのメール。
私は決意した。今日、別れを告げようと。
「おっ里菜。久しぶり」
「久しぶり」
最後のデートは、遊園地か。
“チュッ”
不意打ちのキス..。
全然、ドキドキしない。
やっぱり東堂くんじゃなきゃだめ。

観覧車やジェットコースターなど色々な物に乗った。
そして、帰り道..。
「ねぇ、私と別れてほしい」
「は?どうしたんだよ」
彼は焦る。
「好きな人ができたの。ごめん。」
「は?なんで?」
彼は、私を壁に押し倒し、身動きがとれない状態にした。
ここの道はあまり車もとうららなくて静かだった。
「俺だけ見てろよ」
彼の低い声と同時に、彼の手が私のスカートの中に入ってく。手首は、彼のもう一つの手がおさえてて、まさに、されるがまま。ビクッ。
“怖いよ”
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