恋人繋ぎ
私は
「東堂くんっ」
と叫んでしまった。
すると、違う唇の感触。
東堂くんだった。東堂くんはチュッと私に軽くキスをすると、私を抱いて、走った。

ついたところは、東堂くんの家らしき建物..。
「入って」
「うん」
ドキドキドキドキ。胸が高まる
「私服のとき、松井、別人だな」
「えっ?そう?」
中1ながらも、普段、私は化粧をして出掛ける。
「うん。相変わらず可愛いな」
「えっ」
「そんな短かいスカートなんだから、当たり前、男は反応するよ?」
「えっ ご、ごめん」
「なんで謝るんだよ(笑)」
優しい..このまま告白しようかな。
今じゃなきゃダメだ。
「ねぇ、私、東堂くんが好き!好きなの。だからっあ、あのね、付き合って」
言えた..。自分で。
「俺じゃ、ダメだよ」
なんで?
「なんで?」
「ほら、身長も松井とあまりかわらない。背が低い事がコンプレックス。でも、俺も松井の事好き。だから、もっと背がのびて、告白。俺からさせて?」
え?本当?断れるわけないじゃん。
「うんっ」
「ありがと」
嬉しかった。自分の気持ちに素直になれた


月日は流れ、8月..。
中学生にとっては陸上シーズン。
私はバスケ部。東堂くんはサッカー部。
お互い、陸上に参加していた。
その日、陸上が終わって携帯を見ると メールが一件。
開くと
【俺と付き合ってほしい。OKだったら、今すぐ俺の家にこい】
嬉しかった。やっとこの日が来た!午後から部活だけど、そんなのどうでもいい。
東堂くんの家にダッシュで向かった。
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