先生と生徒
先生に一言言われて、自分でも考えた結果、付き合うという結論が出た。
「そっかーっ!
ま、何にせよ私は嬉しいから!!」
自分のことのように喜んでくれる華に私までも顔がほころんだ。
「…ありがと、華。」
「マキがお礼なんて…気持ち悪ーいっ!!」
「何をー!?」
『マジで嬉しい!!ありがとっ!!』
あの時見た彼の笑顔にきっと、惹かれたのは事実だと思った。
無邪気な子どものようで、天使の笑顔のような。
その時浮かんだ、あの先生の笑顔を消し去るかのように、
「あ、和也…」
彼の元に向かった。
「マキ…って照れんだけど!!」
「何言ってんの?」
帰り道、4人で帰ろうと言ったのに華はちゃっちゃっと帰って行った。
「…だって、まだ何か信じられないし」