先生と生徒
「…あ!マキっ!!急がないと乗れなくなっちゃうっ」
「何に?」
「とっておきのヤツっ♪」
「「「「??」」」」
華以外の3人+先生も不思議そうに華を見た。
「って、わけで今から行くよっ?」
「ちょっと待ってっ?」
翔くんを抱いたまま華に尋ねる。
「何?」
「どこ行くの?」
「観覧車♪」
「あ…」
そういえばそんなこと言ってたっけ…
「でも、観覧車さ、夜のほうがよくない?」
「まぁ、良の言うとおりだけどさ…」
「だけど、何?」
「人、めちゃくちゃ多いらしいから、昼間でも今のほうがいいかなって思って」
「あー…なら、観覧車付近にいればいいんじゃない?」
「じゃ、それで!」
「ってワケで、観覧車のほう、行こっか」
華と良くんによって決められた計画。
「で、先生はどうする?」
華の疑問に皆が返事を待った。