先生と生徒
「何を?」
「付き合ってること…。
まだ夢、みたいでさ?」
「夢、か…」
「あーっ!!でも、夢ならずっと覚めないで欲しい…」
じっくりと顔を見る。
整った顔立ち。
笑うと優しい笑顔。
…久しぶりに出来た彼氏がこんなにいい人で、それに、こんな私でいいんだろうか…
「後悔、しない?」
「何を?」
「…私と付き合うこと」
「後悔なんてしないよ?…マキ、こそ…後悔しない?」
「何で?」
「…、まだあんまり俺のこと知らないでしょ?」
「そっちだって。」
「俺は知ってるよ?」
「………」
「変な意味じゃなくて!」
「そんなの分かってるよ♪ちょっとからかってみただけ…」
「俺は、マキの笑った顔を知ってる」
「それだけ?」
「あとはこれからのお楽しみ♪」