先生と生徒
「…何でですか?」
今日も一緒に帰る約束をした放課後。
なぜだか担任にお呼び出し。
「お前、この前のテスト、クラス最低点だったぞ?」
「げ……」
この前のテスト…って、英単語のテスト?
適当に受けたらこんな結果。
ちゃんとやっておくべきだった……
「てなわけで今日は残ってこのプリントだ!!」
「…一人で、ですか?」
…なんとも虚しい…。
「あぁ、先生が一人つくからな?
それと、明日は数学だ!!ちなみに俺だ!!」
何て担任の声が響く職員室を後にした。
はぁ…ツイてない。
ってか、ツイてない。
「俺、待っとくけど?」
さっきの事を教室で待っていてくれた和也に知らせる。
「…大丈夫。
遅くなりそうだからしばらくは別々でね?」
「マキがそう言うなら。
んじゃ、帰ったら電話でも頂戴?」
「分かった、ごめんね?」
「ううん?んじゃ、頑張れー」