先生と生徒
そう言うと和也は帰って行った。
てか、今日教えてくれる先生って誰だろ。
担任は明日だったしな……
英語担当でしょ?
思いつくのは隣のクラスのハゲ…
嫌だー!!あんなヤツと二人きり。
「嫌だー!!!」
「何が?」
「へ?」
後ろを振りむくと、この間の転任してきた先生。
子どもっぽい笑顔に私の目は奪われていた。
「さー始めるぞ?」
「何をです?」
「…まったく、何言ってんだか。
ここのクラスの最低点をとった酒井さん♪」
「…何で知って…」
って、先生だし当たり前か……
「…、何か分かってないよね?
英語、教えに来たんだけど…」