先生と生徒
最上階について。
「綺麗ーっ♪」
「だね♪」
最上階には辺りを見回す大きな窓。
望遠鏡。
そして、綺麗でオシャレなバー。
「…すっげ…」
和也や良くんも感嘆の声を漏らす。
「…マキ、こっちおいで」
華と一緒に窓に食いついていたら、和也に呼ばれた。
「ん?どうかした?」
「…一緒に見たかっただけ♪」
「…和也、どうかした?」
「ううん…、何となく…」
寂しそうな笑顔。
でも、そんなことも分からなくてごめんね?
和也は私のこれから先を、一足早く見ていたんだね…
「んじゃ、ロビー戻るか」