先生と生徒
「マキ?!」
ダダッと階段をかけおりる音がして、バッと勢いよく扉が開いた。
「あれ?何そんな慌ててんの?朝から騒がしいなー和也はっ」
出来た目玉焼きを皿に盛りながら和也に話しかけた。
「起きたら隣いないし、焦ったんだよっ」
と、ズカズカとこっちに歩み寄ってきた。
フライパンをコンロの上に置き、和也の方を見る。
「あ、勝手に使って大丈夫だった?」
「大丈夫」
と言うと、ギュッと抱き締められた。
「何ーよっ」
「んー♪小さな幸せだなって」
キラリと光るリングが重なり、和也の腕が首に絡んでいる。