先生と生徒


「よーしっ!啓太?皆でご飯食べようかっ」



「うん!」


啓太を抱いたまま、部屋を出て、二人がいる部屋に行った。





「おい!啓太、マキから離れろっ!」


部屋に入った瞬間、和也の声が部屋に響いた。


「そんな怒らなくてもいいのにねー」

と笑顔で啓太に話しかけた。


「そんな怒ってばっかだとお兄ちゃん嫌われちゃうよーっ!」


アッカンベーをしながら、和也に反論。


「何をーっ?!」

と、和也が怒って見せると、啓太は私にギューッと抱き着いてきた。


「マキー!お兄ちゃんが怒ってる!!」


「いけないお兄ちゃんだねー?」


などと話しているうちに、時間だと言い、お父さんが家を出た。


見送った時に、お礼を言われた。

「ご飯ありがとう、とても美味しかったよ」


と。


笑顔でお父さんを見送り、部屋に戻ると、啓太も大人しくご飯を食べていた。


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